4大コレクションのトリを飾るパリコレクションがもうすぐ始まる。ここで注目したいのは、1世紀以上にわたってファッションのイノヴェーションを牽引してきたパリならではの、豪華なショーの数々だ。バレンシアガ コピー黎明期のポール・ポワレから、シュールレアリスムに着想を得たスキャパレリ、女性のファッションにレジャーウェアのテイストを取り入れたシャネル(CHANEL)、ディオール(DIOR)による「ニュー・ルック」、宇宙時代を反映したアンドレ・クレージュのスタイリング、イブ・サンローラン(SAINT LAURENT)の「ル・スモーキング」ジャケット、ファッション界のアンファン・テリブル(恐るべき子どもたち)として世間を驚かせ続けたジャン=ポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)など、パリで起きたファッションの地殻変動を挙げたら枚挙にいとまがない。そして今も、パリは揺るぎないスタイルの伝統を踏まえながら、新たな境地へと挑み続けている。